太刀　白鞘入り
Tachi, Shirasaya

【銘文】表 : 友次作

【寸法】刃長 68.6cm(2尺2寸6分4厘)、反り 1.6cm(5分2厘）、元幅 3.19cm、元重ね 0.74cm、先幅 1.80cm、先重ね 0.41cm、目釘孔 2個、刀身重量 741.5g 、白鞘全長 98.5cm

【時代】室町時代

【国】越中

【特徴】鎬造、庵棟、身幅やや広め、重ね尋常、元先に幅差つき、中切先となる姿。

生茎、鑢目勝手下がり、先栗尻、目釘孔二、区送り。

地鉄は、大板目肌、地沸つき、白け映り立つ。

刃文は、直刃調、湾れや互の目刃交じり、沸よくつき、細かな金筋・砂流ししきりにかかる。

帽子は、乱れ込み、焼きつめ風となる。

【見どころ】友次は、越中国宇多派の刀工です。最も早い友次の作は、南北朝時代嘉慶(1387-1389)頃にありこの刀工は、国光門といい古宇多派に分類されます。以後、応永頃の「友次」と銘をきる作、文明頃の「友次」あるいは「宇多友次」と切る作があり、永正頃の「友次作」と銘する砺波郡川崎村の住人とされる永正十二年紀作、続いて「越中国河崎住友次作」と銘する天文四年の年紀作、天正頃の「友次」と二字銘に切る作等があります。本作は、太刀銘を目釘孔上棟寄りに切っており、元先に幅差がつく体配で、大板目のやや肌立つ地鉄に白け映り立ち、直刃調によく沸付いて金筋や砂流しかかる刃文となっています。

【状態】ヒケ・擦れが切先と鎬地に見受けられます。

【付属品】素銅ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(新潟県072268号 令和2年8月20日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和3年2月25日発行)

【商品番号】A071223　【価格】580,000円(消費税、国内送料込み)