短刀　白鞘入り　拵付き
Tanto, Shirasaya, Koshirae

【銘文】表 : 祐包　裏 : 明治二年二月日

【寸法】刃長 17.3cm(5寸7分0厘)、反り 0.1cm(3厘)、元幅 2.16cm、元重ね 0.56cm、目釘孔 1個、刀身重量 94.8g 、白鞘全長 31cm、拵全長 30cm

【時代】江戸時代末期

【国】備前

【特徴】平造、三ツ棟、身幅・重ね尋常、反りごくわずか、元幅に比して先狭まり寸詰まる姿。

生茎、鑢目筋違、先栗尻、目釘孔一。

地鉄は、板目に杢交じり、地沸つき、地景入る。

刃文は、中直刃、小丁子足入り、匂口締まりごころ、小沸つき、金筋・砂流しかかる。

帽子は、直ぐに小丸、長く返る。

朱色変塗鞘出鮫合口拵

【見どころ】初代横山祐包は、備前刀工で初名俊吉、俊左衛門といい、横山祐盛(初代祐永の兄)の養子で二代祐永の姉婿に当たります。祐永らとともに新々刀期の備前を代表する名工で、友成以来の備前伝継承者としての自負を「友成五十八代孫」とあらわす銘文などもあります。「備前国長船住横山俊左衛門尉藤原祐包造之」「横山俊左衛門藤原祐包作」「備前国長船住横山祐包」「備州長船住横山祐包」「友成五十八代孫横山祐包備前長船住」「備陽住俊左衛門祐包」などと銘をきります。年紀は、天保六、弘化三・四・五、嘉永元・二・三・四・五・六・七、安政二・三・四・五・六・七、万延元・二、文久元・二・三・四、元治元・二、慶應元・二・三・四、明治二・三・四・五などがあります。本作は、寸詰まる独特の姿、板目に杢交じる鍛えに中直刃で地刃よく沸付き、長く返る帽子に特徴があります。

【状態】刀身は研磨済、白鞘新調。茎にやや錆、拵は鮫皮に部分的剥落が少しあります。

【付属品】赤銅一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、拵(小柄欠)、拵袋、登録証(青森県17507号令和六年六月三日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和6年12月4日発行)

【商品番号】A051225　【価格】320,000円(消費税、国内送料込み)