菊池槍　拵入り
Kikuchi yari, Koshirae

【銘文】無銘

【寸法】刃長 20.7cm(6寸8分3厘)、反り なし、元幅 1.97cm、元重ね 0.95cm、目釘孔 1個、刀身重量 152.5g 、拵全長 37.5cm

【時代】室町時代

【国】肥後

【特徴】鵜の首造、重ねすこぶる厚く、身幅尋常、反りはなく、フクラ枯れる姿。

生茎、鑢目切り、先刃上がり栗尻、目釘孔一。

地鉄は板目肌、流れごころ、地沸つき、白ける。

刃文は、匂い口締まる直刃、小足入り、小沸つく。 帽子は、直ぐに小丸、先掃き掛けてやや長く返る。

雲文黒石目塗合口拵

【見どころ】肥後の延寿派の鍛治が作った片刃の槍を菊池槍といい、数多くの士卒に持たせたという伝承から菊池千本槍とも呼ばれます。『肥後国志』はその起源を不明としているものの、昔々、菊池氏が千本の槍の鍛造を延寿鍛治に命じたところ、鬼二匹を使って一夜に打ち上げたのが菊池槍で、「鬼水」という古井戸が延寿鍛治の屋敷跡にあり、鬼が真っ赤にやけた鉄を飴細工のように素手で槍の形に作り、この井戸水で淬刃(さいじん)したーーー、という、地元・熊本県菊池郡泗水町永(しみずまちなが)に残る言い伝えがあります。本作は重ね厚く、鵜の首造、内反りごころの姿で地刃に延寿派の特徴をあらわしています。雲文が見事な幕末頃の合口拵に入っています。

【状態】研磨済。刀身・拵ともに良好です。

【付属品】素銅一重ハバキ、拵(小柄欠)、拵袋、登録証(三重県46544号 平成七年七月十八日交付)

【商品番号】A041225　【価格】350,000円(消費税、国内送料込み)