刀　白鞘入り
Katana, Shirasaya

【銘文】表 : ⬜︎⬜︎作

【寸法】刃長 69.3cm(2尺2寸8分7厘)、反り 2.4cm(7分9厘）、元幅 2.63cm、元重ね 0.71cm、先幅 2.02cm、先重ね 0.41cm、目釘孔 3個、刀身重量 649.5g 、白鞘全長 97.5cm

【時代】室町時代後期

【国】周防

【特徴】鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常、やや鎬筋高く、反り高く、先反りつき、中切先となる姿。

生茎、鑢目勝手下がり、先切り、目釘孔三。

地鉄は、板目肌よく練れ、刃寄り柾がかり、地沸つき、細かに地景入る。

刃文は、中直刃調、互の目刃を交え、小沸つき、ほつれて、砂流しかかる。

帽子は、直ぐにほつれごころを交えて、小丸に返る。

【見どころ】本作は、反り高く先反りがつく姿で、やや鎬筋が高い造り込みとなっています。地沸つき細かに地景が入った板目の地鉄鍛えは刃寄りが柾がかり、刃文はやや細めの中直刃調に互の目交じり、小沸よくつきほつれて砂流しがかかります。茎は、判然としませんがうっすらと「二」と「作」の銘字が見え、その間隔から銘は本来五字に切られたものとわかります。室町時代後期の二王派の典型的な作風を示しており、方清と極められています。二王一派は、鎌倉時代初期の清綱を祖とする大和伝系の鍛治です。戦乱の多かった室町時代後期にも、刀剣の需要に応えて多くの刀工が活躍しました。

【状態】部分的に地鉄がやや荒れたところや、小錆があります。

【付属品】ハバキ、白鞘、白鞘袋、銀一重はばき、登録証(東京都257360号 平成参年六月拾壱日交付)、倉敷刀剣美術館鑑定書：二王方清作(令和6年3月10日発行)

【商品番号】A020624　【価格】360,000円(消費税、国内送料込み)