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刀 白鞘入 拵付き Katana, Shirasaya, Koshirae |
近江守法城寺橘正弘
Omi no kami Hojoji Tachibana Masahiro |
【銘文】表 : 近江守法城寺橘正弘 裏 : 元禄十二年二月日飯田右衛門尉源英往 |
【寸法】刃長 75.1cm(2尺4寸7分8厘)、反り 1.7cm(5分6厘)、元幅 3.44cm、元重ね 0.82cm、先幅 2.33cm、先重ね 0.50cm、目釘孔 2個、刀身重量 1003g、白鞘全長 104.5cm、拵全長 106.5cm |
【時代】江戸時代 元禄頃 |
【国】武蔵 |
【特徴】姿は、鎬造り、庵棟、身幅広く、重ね厚く、元先やや幅差つき、綺麗な反りがつき、中切先となる。 生茎、先浅い入山形、鑢目筋違、目釘孔二。 地鉄は、板目肌練れ、ところどころ流れてやや肌立ちごころとなり、地沸つく。 刃文は、浅く湾れ、互の目連れて交じり、足入り、沸つき、砂流しかかる。 帽子は、直ぐに先小丸、深く返る。 籠目紋入茶絞漆塗鞘半太刀拵 : 連子(窓)雁透鐔(鉄地)、縁頭・責金・鞘口・鐺一作金具(銅地石目地)、這龍図目貫(赤銅容彫金色絵) 【見どころ】江戸法城派は本国但馬で法城寺国光の末流と伝え、近江守法城寺橘正弘は、この派の代表工で同銘初・二代があります。初代は承応から寛文頃、二代は元禄から正徳の頃作刀しました。本作は年紀から二代の作であることが分かります。二代は江戸に住し、「近江守法城寺橘正弘」「但州法城寺国光二十三代孫武州住橘正弘正徳二年壬辰八月日奉納三十蕃神」等と銘を切る作があります。本作は、刀身重量1,000グラムを超える豪刀で、なおかつ綺麗な反りがつき体配よく、よく練れた地鉄に、浅い湾れに互の目足連れ、沸づいて砂流しかかり、横手下でやや大きく乱れこむといった変化をおおどかな風情で調和させた刃文構成で、匂口が冴えた優れた出来映えを示しています。銘文から、飯田右衛門尉源英往という人物の依頼により作刀された特別な一振りであることが窺えます。依頼主の名を裏銘年紀下に切り添える銘文配置の形態は、依頼主が作刀の過程に何らかの形で参加したことを示しているとも考えられます。龍図大目貫に濃紺色糸諸摘巻柄、籠目紋入り茶絞漆塗鞘、石目地の銅地一作金具、厚く鍛えの良い透かし鐔の組み合わせで統一された上質感のある状態の良い拵が付いています。 【状態】刀身・拵ともにたいへん良好です。 |
【付属品】素銅地金着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、拵、拵袋、登録証(東京都 第101842号 昭和卅五年七月拾四日発行)、特別保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成9年6月9日発行)
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【商品番号】A011218【価格】1,600,000円(消費税込・国内送料込み) |
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