Touken Komachi




刀 白鞘入り
Katana, Shirasaya
賀州家忠
Gashu Ietada
【銘文】表 : 賀州住藤原家忠
【寸法】刃長 67.0cm(2尺2寸1分1厘)、反り 1.9cm(6分2厘)、元幅 3.05cm、元重ね 0.67cm、先幅 1.89cm、先重ね 0.41cm、目釘孔 1個、刀身重量 643g 、白鞘全長 94cm
【時代】江戸時代初期
【国】加賀

【特徴】鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常、鎬筋高く、反り高く、中切先となる姿。

生茎、鑢目筋違、先栗尻、目釘孔一。

地鉄は、小板目肌つみ、杢目交じり、地沸つき、地景入る。

刃文は、箱がかった大乱、沸よくつき、砂流しかかる。

帽子は、直ぐに小丸に返る。

見どころ
加賀では、江戸時代に入ると藩主の前田家が優秀な刀工を手厚く保護したことから、加賀新刀が隆盛しました。在来派の藤島系と陀羅尼系、美濃から移入した兼若らの三系統からなる刀工集団です。

承応3年、加賀前田家五代の家督を相続した前田綱紀が相続後10年(12歳)のおり、実政を執っていた祖父の利常が領内の刀工二十二名を選び、各一刀ずつを鍛えさせ、先侯利長の菩提寺である瑞龍寺に奉納し綱紀の武運長久を祈願しました。
この二十二刀工の一人として、本作の刀工家忠もその名を連ねています。
家忠は、慶長頃の善三郎家重の子、陀羅尼派の刀工で、通称は吉兵衛、家名を洲崎(すのざき)と称しました。初代は明暦元年、二代は寛文十年にそれぞれ没し、どちらも上手です。杢目鍛えが強くかつ精緻に鍛えられた実用刀を得意とし、箱乱や逆丁子の刃文の作風は、異なる系統ではあるものの兼若と共通しています。本作も、典型的な作風をみせており出来も良い一振りです。

状態縦の寝刃合わせが施されています。研磨の状態は、裏の物打ち下あたりに横スレが1箇所、切先付近にごく小さな刃こぼれが1箇所あるほかは良好で、現状で保存と鑑賞が可能です。

【付属品】素銅地金色絵一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(京都府42805号 昭和五拾五年参月弐拾四日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成六年七月七日発行)

【商品番号】A010722【価格】380,000円(消費税、国内送料込み)


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