脇差　白鞘入り、塗鞘付
Wakizashi, Shirasaya, Nurizaya

【銘文】表 : 豊州住藤原末行

【寸法】刃長 54.4cm(1尺7寸9分5厘)、反り 0.4cm(1分3厘)、元幅 3.17cm、元重ね 0.75cm、先幅 2.07cm、先重ね 0.52cm、目釘孔 2個、刀身重量 620g 、白鞘全長 82.5cm、塗鞘 73.5cm

【国】豊後

【特徴】鎬造り、庵棟、身幅やや広く、重ね厚め、反りごく浅くつき、元先やや幅差つき、中切先となる姿。生茎、区送り、鑢目勝手下がり、先栗尻、目釘孔二。地鉄は、小板目肌よくつみ、地沸つき、地景入り、白気映り立つ。刃文は、互の目乱れ、匂深く、沸つき、砂流し、湯走りかかる。帽子は、直ぐに先尖りごころ、やや深く返る。

　藤原末行は、寛永頃に豊後高田で作刀した刀工。「豊州高田住藤原末行」「豊州住藤原末行」等と銘を切る。

参考文献：『日本刀銘鑑』石井昌國編著　本間薫山校閲　雄山閣　平成12年 

【見どころ】反りが少なく、元先にやや幅差のつく独特の姿をした脇差です。地刃共によく沸づき、湯走りかかり白け映り立つなど、見応えのある一振りです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
【状態】研磨済み、良好です。鞘は鞘口から10cmほど割れがありますが、塗りの状態は良好です。

【付属品】素銅地銀着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、朱塗鞘、登録証(徳島県 第一二八号 昭和二十六年七月十四日交付 平成28年1月27日再交付)

【商品番号】A211217【価格】350,000円(消費税込・送料込み)