Touken Komachi




短刀 拵入り
Tanto, Koshirae
土佐吉光
Tosa Yoshimitsu
【銘文】表 : 吉光
【寸法】刃長 21.6cm(7寸1分2厘)、反り なし、元幅 2.17cm、元重ね 0.77cm、目釘孔 1個、刀身重量 150g 、拵全長 33cm
【時代】室町時代後期
【国】土佐

【特徴】平造、庵棟、身幅尋常、重ねやや厚く、反りはなく、先幅を緩やかに狭めてややふくらつく小振りの姿。

生茎、鑢目勝手下がり、先栗尻、目釘孔一。

地鉄は、板目肌、流れて柾がかり、地沸つく。

刃文は、細直刃、匂口締まりごころ、表裏揃って節がつき、小沸つく。

帽子は、直ぐに丸く、やや長く返り、先掃き掛ける。

【見どころ】
土佐吉光の初代は、鎌倉時代末期徳治(1306-1308)頃で正安二、徳治元、正中二などの年紀作がある一方、慶長(1596-1615)頃の吉光は「土佐吉光五代」と称しており、銘鑑では「その初代を康正のころにおくためであろうか」としています。
 本作は、 重ねのやや厚い小振りの姿で、板目鍛えが柾がかり、匂口のしまった細直刃に表裏揃って節が入る短刀です。裏の帽子に明瞭な沸の喰い下がりがあり、これは鎌倉時代中期の、短刀の名手として名高い粟田口藤四郎吉光の作刀に見られる特徴に一見類似しています。断定は出来ないものの、土佐吉光がかの藤四郎吉光を意識し志向したことがうかがえるようで、なかなか面白い短刀です。
  藤四郎吉光は、江戸時代の享保名物帳の編纂により正宗や郷義弘と並び「天下三作」と称されるようになりますが、短刀の理想的境地としてその作風に私淑した刀工は、それ以前の室町時代にも多くいたことでしょう。桜の木の風合いを漆塗で表現した風流な合口拵に入っています。

【状態】刀身は良好です。拵は、わずかな漆塗の浮きと小さな剥落がありますが概ね良好です。

【付属品】銀一重ハバキ、拵、拵袋、登録証(山形県1732号 2020年7月6日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和5年8月25日発行)

【商品番号】A111223 【価格】550,000円(消費税、国内送料込み)


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