Touken Komachi




脇差 白鞘入り
Wakizashi, Shirasaya
賀州長次
Gashu Nagatsugu
【銘文】表 : 賀州住藤原長次
【寸法】刃長 47.7cm(1尺5寸7分4厘)、反り 0.8cm(2分6厘)、元幅 2.93cm、元重ね 0.70cm、先幅 2.10cm、先重ね 0.52cm、目釘孔 1個、刀身重量 442.5g 、白鞘全長 70.5cm
【時代】江戸時代 貞享(1684-1688)頃
【国】加賀

【特徴】鎬造、庵棟、身幅尋常、重ねやや厚く、反り浅くつき、元先にやや幅差つき、中切先となる姿。

彫物は、表裏に棒樋を掻き流す。

生茎、鑢目勝手下がり、先栗尻、目釘孔一。

地鉄は、板目肌流れて柾がかり、地沸つく。

刃文は、小湾れが浅く連れ、小互の目や小乱れがまじり、足入り、沸よくつく。

帽子は、直ぐに丸く返る。

【見どころ】
「賀州住藤原長次」と銘を切る長次は、銘鑑によると、江戸時代貞享(1684-1688)頃、主に活躍した加賀の刀工です。加賀では、江戸時代に入ると藩主の前田家が優秀な刀工を手厚く保護したことから、加賀新刀が隆盛しました。在来派の藤島系と陀羅尼系、美濃から移入した兼若らの三系統からなる刀工集団です。承応3年、加賀前田家五代の家督を相続した前田綱紀が相続後10年(12歳)のおり、実政を執っていた祖父の利常が領内の刀工二十二名を選び、各一刀ずつを鍛えさせ、先侯利長の菩提寺である瑞龍寺に奉納し綱紀の武運長久を祈願しました。 「加州住藤原長次」と銘を切る承応(1652-1655)頃の長次もその刀工らの一人に選ばれていますが、この脇差の長次は次の代かもしれません。本作は、重ね厚めのがっしりとした造り込みで、板目流れて柾がかる肌や刃文の調子に美濃色がうかがえます。

【状態】裏の刃区付近にやや目立つ鍛え割れがあります。全体的にヒケがありますが、錆などはなく、現状で保存と鑑賞が可能です。

【付属品】銀二重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(東京都266812号 平成六年参月拾五日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成28年3月23日発行)

【商品番号】A050623 【価格】売約済


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