Touken Komachi


短刀 拵え入り
無銘 (尻懸 後代)
むめい (しっかけ こうだい )
【銘文】無銘
【寸法】刃長 : 27.8cm(9寸1分7厘)、反り : なし、元幅 : 2.80 cm、元重ね : 0.72cm、目釘孔 : 2内1埋、刀身重量 : 229g
【時代】室町時代中期頃
【国】大和国

【特徴】冠落とし造り、三ツ棟。身幅やや広く、重ねも厚かったと思われるもののやや研ぎ減っており、反りはなく上半はわずかにうつむきごころとなる。表に棒樋の中に素剣の浮き彫り、裏に梵字を彫り棒樋を掻き流す。生茎、鑢目切り、先栗尻、目釘孔2中1埋。地鉄は板目肌流れ、柾目肌交じり、地沸よくつき地景が入る。刃文は沸出来直刃調、わずかに湾(のた)れて互の目を交え、喰違い、掃き掛け、砂流し、ほつれごころあり、帽子は小沸厚くつき掃き掛けて小丸、返りは長い。

大和物には、千手院・当麻・手掻・保昌・尻懸の五流派、および千手院の分派とみられる龍門、ならびに室町末期における金房等の系統があります。五派のうち千手院は平安末期、その他はほとんど鎌倉時代中期に始まっていますが、古くは大宝(701-704年)頃とも伝える天国(あまくに)・天座(あまくら)を遠く隔て、その間の消息が不明であることはどういうわけなのか興味深いところです。

尻懸派といえばすぐに想起されるほど有名なのが則長です。尻懸派の事実上の祖である初代則長は大和則弘の子で、鎌倉時代末期より室町時代にかけて数代に渡ります。本作は鍛えが柾がかり、刃文は湾れに互の目を交え、沸が強い所などから大和物と見ることができ、なかでも互の目の連れた形状から大和尻懸派の後代の刀工による作と思われます。

【見どころ】江戸初期の書物『如手引抄』に尻懸一流について、「大小ともに沸多く、掃掛必ずあり。惣別刀の帰りよりは脇差の帰りは深きものなり。就中、菖蒲造り、冠落などの造は殊に以て帰り長し」と記述があるように、本作の刀身の半ば近くまである帽子の返りも特徴的で、古雅な味わいのある作です。

【状態】梵字の5cmほど上部に小疵、ハバキ元と棟と素剣の彫り物の溝に小錆、鍛え割れ2カ所、全体に細かいヒケがあります。

拵え : 合口拵、木目状の模様を呈する変わり塗鞘、真鍮金具(頭、鐺、返り角、栗型)、素銅地金鍍金鳥図目貫、真鍮地菊唐草図縁、在銘 龍池軒英隨 真鍮地小柄、黒革片捻片撮巻柄。柄前の裏側、柄革の目釘があたる部分の上側が切れています。また、鞘の塗りが剥落しているところがありますが、デザインに凝った幕末頃の貴重な時代拵えです。

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(刀剣小町 担当 塚田 まで TEL : 03-5294-9014 / E-mail : s_tsukada@toukenkomachi.com)

【付属品】素銅地一重ハバキ、拵え、刀袋、登録証(平成22年年1月12日交付 東京都 第303292号)
【商品番号】 A030112【価格】210,000円(送料・消費税込み)



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